
究極のブラックデニム
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今回は京都紋付×CONTRABANDの"SHINKURO DENIM"(深黒デニム)についてご紹介します。
1915年に創業以来、100年以上にわたって「黒」を探求し続ける染工場があります。
京都市にある老舗染工場・京都紋付。
【"黒"の背景にあるもの】
「黒」という色について考えたとき、どんな言葉を連想するでしょうか?
「強さ」「重々しさ」「闇」「厳格さ」。
私達の生活では状況に応じて選択された「黒」を見かけることがあります。
例えば、服装にしても、フォーマルな装い、裁判官が着る法衣、僧衣などには「黒」が選ばれています。
どうして赤や青や緑ではなく「黒」が選ばれているのでしょう?
「黒」からは何か共通の印象が感じられます。いったいこの共通認識はどこからきているのでしょうか?
京都紋付は大正四年から100年以上にわたって「黒」を探求してきました。
※京都紋付資料より
染めの黒さを競う黒紋付の世界で磨き抜かれた染色技術は、世界でもっとも黒い黒染めを可能にしてきました。一見同じように見える黒紋付の黒ですが、実は「黒」まで染めあげる過程で必要な下染めの種類(草木染め、泥染めなど)によって様々な色合いの黒があり、なかには文化的背景を持つ素材で下染めをすることでさまざまな意味を持たせた黒があります。それらは最終的に辿り着く「黒」という色の背後に潜む精神的な皮膜だといえるでしょう。
昔の人達はその豊かな〈創造力〉と〈直感〉によって「黒」という色から様々な意味や解釈を見い出し、またそこで見い出したものを今度は生活に取り込むことで、自分達の世界を構築し理解する手がかりにしてきました。
その中で培われた文化は、科学によって多くのことが明らかになりつつある現代においても今だ色褪せる事なく、魅力的な光を放ちながら静かに私達の生活に溶け込んでいます。
私達がつくり出したいのは実質的な染めの「黒さ」だけではありません。それは黒紋付に袖を通した時に感じるもの、私達の背筋を糺し、気持ちを律するなにか不思議な力です。それは「黒紋付」の背後にある文化、「黒」にまつわる私達の文化そのものなのです。
京都紋付は究極の「黒さ」を追求しながらもその背後に文化をしっかりと染め付ける事ではじめて、長く着続けても深みのある「黒」、精神をも内包する「黒」が生まれるのだと考えています。
※京都紋付初代・荒川金之介氏
【"究極の黒"を持つブラックジーンズを】
京都紋付さんにはとても深いご縁を感じます。
京都に生まれ、京都で育った僕は、実家が京都紋付のすぐ近くにあり、毎日前を通って学校に通っていた、という裏話があります。
そんな僕が生まれる遥か前から、ずっと「黒染め」を追求してきた染工場。
まさか大人になってジーンズを作るようになり、京都紋付さんでジーンズの黒染めを依頼することになろうとは...
ブラックデニム。ジーンズ好きなら誰しもが穿いたことがあるかもしれませんが、ブラックデニムには経糸が黒、緯糸には生成の糸が使われているもの、そして経糸、緯糸共に黒の糸が使われているものなど、様々な種類のブラックデニムが存在します。
もちろん、ブラックデニムであっても着用を続けることで経年変化し、ダークグレー、そしてグレーへとその色が変化していきます。
以前に、あるお客様から、「色落ちしない、真っ黒のブラックデニムが欲しい」と相談をいただいたことがありました。
その時に、頭の中に「京都紋付の黒染め」というアイデアが浮かんだのも、幼い頃から地元でよく目にしてきた染工場の記憶があったからなのかもしれません。
「色落ちしないブラックジーンズ」。
そういってしまうと語弊があるかもしれませんが、「ずっと黒いまま穿き続けることができるブラックジーンズ」を作るということであれば、この京都紋付の黒染めこそ、「究極」と呼べるのではないでしょうか。
【京都紋付×CONTRABAND】
「黒」を纏うことは意志の表明。
「黒」は他の色に染まらない、「不変の色」。
京都紋付が誇る、究極の黒染め「深黒(しんくろ)染め」を、CONTRABANDの定番ジーンズ"Tyler"に施しました。
シルエットはお馴染みの定番Slim Tapered。
"Tyler"同様にカスタマイズでのオーダーも可能。
【京都紋付×CONTRABAND】"SHINKURO DENIM"



【数量限定・完全受注生産】
このアイテムは数量限定の完全受注生産アイテムになります。
本日より【2025年の10月10日迄】の期間、特別価格にて予約受付させていただきます。